コラム 災害に備えて(富岸運河について)

今回は、富山市にある富岩運河の観光船に、はじめて乗ってきました。富岩運河は富山港と富山駅北を結ぶ全長約5.1kmの水路です。中流部には中島閘門、 上流部には牛島閘門の2つの閘門が設置されています。 現在まで、都市の貴重な水辺空間として魅力あるウォーターフロントの創出を目指し、整備されてきています。 

 乗るきっかけは、現在、私が防災について、静岡大学の講座を受けていることにあります。 その一つの講座に、河川工学があり、先生より、課題として 「地元の川を訪れ、調べなさい」がありました。 

 始点は富岩環水公園、中島閘門を経て、富山港を渡り、岩瀬運河に入り、終点は、 岩瀬ナカル会館前となっています。 

 船には多くの、観光客を集めていました。私自身は、近くに住みながら、こんな素晴らしいところがあるとは、“灯台下暗し”でした。特に、パナマ運河方式の中島閘門は、日本で唯一稼働しており、実際 船に乗って、 水位の高低差により、移動を体験しました。帰りは、ライトレールで岩瀬浜から富山駅にもどってきました。大変楽しかったです。 県民は無論のこと、県外の方にも是非進めていきたいと思います。 

 運河ができた背景は、神通川の洪水を減らすため、流れが変更されたことにあります。河の流れが変わり、残った川跡を埋めるため、運河を掘り、その土砂を使いました。 今は、川跡が、富山市の中心となっています。  

災害の備えにより、素晴らしい観光資源が誕生したことになります。 

皆さんも是非、観光船に乗って運河を体験してみてください。